4つの小品~トロンボーン四重奏のための
本作品は直井紀和氏からの委嘱により、2018年に作曲された。短い4つの小品からなり、全体で12分程度の音楽である。
4本のトロンボーンは音質的にもほぼ均質であり、西洋音楽の基本的な声部の構成数4を充たすという点で作曲家にとっては大きな自由を許すものである。逆に言えば、チャレンジングな編成ということもできる。作曲者の興味は4つの音をいかに組み合わせて魅力的な響きと動きを作り上げるかという一点にのみ集中している。
第一曲はオープニングである。まず全曲の中心となる和音・音の組み合わせが提示される。第二曲はABAの三部形式で、A部分は4本のトロンボーンが交代しながら織りなすテクスチュアが興味の中心であり、B部分にはワルツを配してある。第三曲はカプリッチオであり、引き延ばされる長い音と、スタッカートの短い音による点描である。第四曲、フィナーレでは第一曲の最初の和音が再現されたのち、音楽はリズミカルに展開され、高潮していく。
本作品については、委嘱者の直井氏に加え、トロンボーン奏者の村田厚生氏に貴重なアドバイスをいただいた。ここに記して感謝の意を表したい。本作品は2022年2月5日、MPG Trombone Quartet第一回演奏会において同カルテット(鯖瀬真義、佐藤学、山本靖之、直井紀和)により初演された。
SKU:
SMP-386-DL Digital download [PDF]
¥2,300
作曲者:
編成:
管楽四重奏
使用楽器 |
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Trombone |
Trombone |
Trombone |
Bass Trombone |
スコア:
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パート譜:
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ページ数:
59
サンプルPDF:
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