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現代日本の音楽の楽譜

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山本準 : 管楽 [二重奏]

二つの部分からなる。第一の部分はアンダンテ、4分の3拍子、ニ短調の2声のフゲッタである。調性は流動するが、音楽は全体としてニ短調のドミナント(属和音)に向かって高揚する。全終止とともに、第二の部分に入る。同じくニ短調の速い4分の3拍子のスケルツォである。変ロ音上で一旦休止した後、トロンボーン、トランペットの順でカデンツァを奏する。コーダ部分はフゲッタの主題を回想しながら、急速を保ったまま一気に終結に至る。本作品は、2017年7月22日、曽我部清典・直井紀和両氏により、「トランペット&トロンボーン デュオ vol.1」にて初演された。

山本準 : その他 [独奏]

ハープはドレミファソラシの七つの音を入力として、その7つあるペダルの位置によって異なる音階に移しかえる一種の「写像」であると考えられる。7つのペダルはそれぞれ、♭、ナチュラル、♯、の三つの状態のいずれかに位置させることができるので、ハープの演奏可能な音階は3の7乗=2,187種類あることになる。この中には伝統的な長音階、短音階、減七和音、属七和音、教会旋法なども含まれるが、それらに限らず一般的でない異なる音階も使ってみたいというのが作曲の動機である。この曲では22種類の異なる音階を使っている。 本作品は、2017年7月21日、東京にて「公募作品演奏会『ラ・フォリア』」において、鈴木真希子氏のハープ独奏により初演された。作曲者は初演にあたっての鈴木氏の貴重なアドバイスに深謝する。

山本準 : 管楽 [独奏]

(作曲者ノート)昭和初期に活躍した俳人、渡辺白泉の無季の句「戦争が廊下の奥に立つてゐた」の印象は強烈である。薄暗い廊下の奥に何かの気配を感じるとそこには「戦争」が立っていた、というのである。戦後十年以上を過ぎて生まれ、「戦争を知らない子供たち」(北山修)として育った私ですら恐怖を感じるが、戦後70年を経てこの恐怖は若い世代に伝わるだろうか。 トランペットはいわゆる「喇叭」であり軍隊とは切っても切れない関係を持っている。そのトランペットに一句の恐ろしさを表現させてみたいというのが作曲の動機である。曲中に、シェーンベルク、プロコフィエフ、ショスタコーヴィチらの戦争に関する、あるいは戦争中に書かれた音楽の引用を含む。2016年10月29日「中国・四国の作曲家 in 徳島 2016」にて、曽我部清典氏の演奏で初演された。

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ベーラ・バルトーク / arr. 和氣愛仁 : 管楽 [二重奏]
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